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「それぞれの人生をしなやかに生きる
父と娘たちを描いた、矢代静一会心の叙情喜劇」
チラシの裏にそのように書かれていましたので、
なんとなく「母親を亡くした後の娘達と優しい父親を描いたほのぼのとしたホームドラマ」の様な作品なのかな、と想像し、お気楽な感じで観ていたら・・・
予想外の展開に驚いているうち、あれよあれよという間に終わってしまって
「えっっっ?!」
みたいな・・・(・_・;)
予想以上に重いテーマでした。
七本の色鉛筆になぞらえられた娘達はひとりひとりがとても個性的で、
十人十色ならぬ七人七色。
衣装もそれぞれの「色」が基調になっていました。
娘達同士のやりとりは明るくコミカルで
そして、父親である小林さんと娘達とのやりとりからは温かいものが感じられて
笑いを誘う場面も多くありました。
あの七人の娘達の「おとうさん」にしては、小林さんは若過ぎるという印象もありましたが、
ひとりひとりの娘達のことを心から想う父親の温かさや切なさが「じん」と伝わってきて、胸が痛くなるほどでした。
いくつになっても、どんなことがあっても娘は娘。
愛しく大切な存在なのだ、ということが言葉にしなくても伝わってきます。
本当にやさしくて素敵なおとうさんでした。
この作品はどこを切り取っても色々な想いが散りばめられているようで、どの場面も好きなのですが、
中でもお気に入りの場面は
修道院院長と父、小林さんのやりとり~父の夢~長女恵子の結婚と七女巴絵の修道院への旅立ち
と続いていく一連の場面です。
とても好きです。
修道院へ行きたいという巴絵の申し出に反対しているにも関わらず、最終的には巴絵の気持ちを尊重し、修道院院長に深々と頭を下げる姿。
「うっ!」
と泣きそうになります。
続いて、夢の中では父の結婚式の前夜の様子がよみがえります。
とても初々しい父(小林さん)と妻みちる。
窓ガラス越しの接吻。
思わず微笑んでしまう場面でした。
そして、夢の中で現在にもどり
「七人の子ども達は皆、私達の子だ!」
と、父親である小林さんは明るい顔で自慢げに言い切ります。
この場面の小林さん、とても好きです!
「うぐっ!」
とまた泣きそうになります。
続いて、長女恵子の結婚式。
ヴァージンロードを歩く父と娘。
大喜びしている姉妹達。
思わず、一緒に手を叩いて
「キャー!綺麗!おとうさんカッコイイ!」
と参加したくなってしまうような場面でした。
同時に、巴絵は修道院へ。
皆がしあわせそうな表情をしています。
この先の未来もずっと、しあわせな日々を積み上げていこう、というような気持ちが舞台から伝わってくるようでした。
「ウグググッ」
と、また泣きそうになります。
こうして皆しあわせになってハッピーエンドへ向かうのかな?
と、思わせられるのですが、その後物語りは思わぬ方向へ・・・
七人の娘達は、色々ありながらも仲良しで平凡なしあわせに包まれて生活しています。
・・・が・・・戦争中におこった、ひとつの出来事が28年(でしたっけ?)も過ぎた「現在」になっても喜多家に影を落としていたのです。
長女恵子に子どもが産まれ、しあわせいっぱいの喜多家。
けれども、突然にそのしあわせな空気は凍り付いてしまいます。
七本の色鉛筆の中の一本が、突然、失われてしまうのです。
唐突に物語は終わってしまう、そんな風に私には感じられました。
誰よりも1番にしあわせになってほしい人に、しあわせはやってこなかった・・・
神様は微笑んでくださらなかった・・・
この作品を通して矢代さんが伝えたかったことは何だったのでしょうか?
受け入れること
許すこと
愛すること
でしょうか?
小林さん演じる父は、本当に妻みちると子ども達を愛していたからこそ、全てを受け入れ全てを許し全てを愛してきたのに・・・
この作品を観て、私は遠藤周作の「沈黙」を思い出しました。
何となく共通するようなところが・・・。
おふたり共、キリスト教を信仰していらしたからでしょうか?
一緒に観劇したKさんがおっしゃっていました。
「36年前の作品なのに、古さを感じない」
と。
本当にそう思いました。
色褪せた感じは全くありませんでした。
色々と考えさせられ、答えの出ない宿題を持たされたような気持ちになりました。
ハッピーエンドではありませんでしたが、とても素晴しい作品だと思いました。
そして、とても素敵な家族だと思いました。
小林さんはじめ、カンパニーの皆さん、素敵な時間をありがとうございました!!!
そうそう、
「傍聴マニア」
録画予約したのに、録画できなかったという哀しい結果となってしまいました。
きっこさんが、せっかく教えてくださったのに・・・ガックリ
とくとくさん、
そんなにセクシーだったのですか、小林さん?
観たかった~~~!
宝泉さん、
お元気そうで何よりです。
またご一緒に観劇できる日が来る事を心待ちにしております♪
zouさん、
「美味しんぼ」の小林さん、シェフの姿がお似合いでしたよね。
それから私もzouさんと同感です。
Umeさん、お元気なのでしょうか?
11月ももうすぐ終わりますね。
樹々もだいぶ色付いてきています。
新型インフルエンザも、まだまだ猛威をふるっているようです。
小林さん、後援会の皆さん、お身体には十分お気をつけくださいね。
Olive☆
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